「アメリカと日本の商習慣の違い」

~起業編~
サトシ
サトシ

こんにちは!サトシです。

昨年2年2か月に渡るアメリカ・オレゴン州ポートランドの単身赴任の旅から戻ってきて、5月から単身赴任で沖縄に出向して住んでいましたが、2021年3月5日で23年間のサラリーマン人生を卒業し、東京品川区南大井で不動産を主に取り扱う「Anchors株式会社」を起業することになりました。一緒に会社が成長していく様子を応援してもらえるとうれしいです!

      

いつもここからお買い物いただいてありがとうございます。応援になります!

最近思うことは、前職の時に管理職の立場から転勤で四国やアメリカや沖縄に行くことで、少人数でやっていたので、現場から離れていなくて良かったなぁということです。

四国でもアメリカでも仕事を開拓していくことが主な業務だったので、最前線で営業をしていました。アメリカでは最前線って言っても拙い言語力やったから、不十分なパフォーマンスな気はするけど。でも、仕事をどうやって作って、どう稼いでいくかは日本でもアメリカでもそんなに変わらないので、ちゃんとやればちゃんと利益はいただけるという経験をしたのはすごく良かったです。

沖縄では皆さんがやっていない切り口での仕事でお金を稼いでいたのと、社内の規定などを作る作業を両方していたので、これも独立するときにすごく参考になりました。

とにかく、何でも自分でやってみれば大体何とかなるという経験を前職でたくさん積めたことはすごく感謝です。

良く色んな方に「大変でしたね、色々なところに行かされて。」と言われますが、私は本当にラッキーだったと思っています。

日本国内でも地域でのローカルルールがあるし、ましてやアメリカだと考え方そのものが違いますので、その地域でのやり方をまずは身に付けることがすごく大事なのでそういうコツを身に付けたのも今後に役に立って行くと思います。

特にアメリカでは日本と商習慣がまったく違います。向こうでは人が動くとお金がかかるという感覚がすごく日本より強いので、見積もりを気楽に合い見積もりで何社も取るということはすごく嫌がられます。

私はアメリカのオレゴン州で土地を買って家を建ててお客様に販売するという日本での建売のビジネスをやっていました。そこで、土地の仕入れの経験や土地取引の方法や現地ビルダーに家を建ててもらうために必要な知識など色々なことを学びました。

アメリカでビルダーに家を建ててもらうことに関して言えば、かかった費用にビルダーへのフィーが加算される仕組みです。なので、ビルダーへのフィーのパーセンテージが大きく建物の原価にかかわってきます。

アメリカでは見積もりと請求額が違うことは一般的です。見積もりはあくまで目標みたいなもので、当然何か不測のことがあればお金がかかるので、これかかるので払ってねというのは一般的です。

日本だと見積もりよりも高いと「見積もりより高いじゃないか!見積もりの数字以内でやって!」と結構揉めたりしますが、アメリカではこれを行うためにこれだけかかるんだから、ミスでも何でもないから依頼主が払うものだろ?というのが当たり前です。まぁ、私も当然だと思います。ですので、工事費を管理するときは各工程で見積もりと実際の金額がどれくらい乖離しているか、見積もりに近くなるようにこういう工夫は出来ないかとビルダーと話します。信頼関係なので、ビルダーも論理的だと認めてくれれば協力してくれます。

ちなみに複雑な見積もりだと、見積もりを取るための費用を請求されることもあります。まぁ、見積もり取るのも大変だかそりゃそうよな。日本の企業がアメリカに行ったときにこのことを知らないと現地ですごく揉めることになりますし、なかなかうまくいかない理由の1つだと思います。どうしても日本のやり方にこだわってしまう傾向にあって、ローカルのルールにうまく馴染めなくて失敗しているケースをたくさん見かけます。

だから、アメリカでは何かを無料で行うということがあまりないので、適正な利益を各会社が上げやすい仕組みが出来ています。各個人が日本と比較すると裕福なのも頷けます。まぁ、あくまで私の経験上の話なので、他の業種や他の地域では違うのかもしれませんが。

どこでもそうですが、各地域にはそれぞれのやり方があるので、まずはしっかりそれに慣れてから、次のステップに進むのが良いと思います。

こういう色々なことが、今後Anchorsでの仕事にも活かせるといいなぁと思っています。

じゃあ、今日もがんばっていきまっしょい!