「最新!アメリカの不動産マーケット情報!」

~起業編~
サトシ
サトシ

こんにちは!サトシです。

2年2か月に渡るアメリカ・オレゴン州ポートランドの単身赴任の旅から戻ってきて、単身赴任で沖縄で住んでいましたが、2021年3月5日で23年間のサラリーマン人生を卒業し、東京都品川区南大井で不動産を主に取り扱う「Anchors株式会社」を起業することになりました。一緒に会社が成長していく様子を応援してもらえるとうれしいです!

      

いつもここからお買い物いただいてありがとうございます。応援になります!

これからの不動産マーケットがどうなるのかの過渡期っぽくなってきたなぁ。まだ上がるのか?下がるのか?

日本のマーケットに関連のあるアメリカのマーケットは参考になる指標です。

まずは新築住宅の着工件数から見ていきます。着工件数の伸びから旺盛なマーケットが読み取れます。特に集合住宅の着工件数が昨年から増えているのがわかります。

<住宅着工件数>

2021年11月着工件数:168万戸 前月比 +11.8% 前年比 +8.3%

   うち一戸建て: 117万戸 前月比 +11.3% 前年比 -0.8%

   うち集合住宅:  49万戸     前月比 +12.1% 前年比 +39.1%

次に中古住宅の取引を見ていきますが、在庫数がとにかく少ない。取引件数は高い水準をキープしていますが、在庫数が昨年に比べて圧倒的に少ないのがわかります。まだまだ価格が上がる傾向にあるのが読み取れます。

<中古住宅取引件数>

2021年11月中古取引件数:646万戸 前月比 +1.9% 前年比 -2.0%

販売在庫数:111万戸 前月比 -9.8% 前年比 -13.3%

中間価格:$353,900  前月比 +0.3%      前年比 +13.9%

次に2000年1月を100としての現在の価格を示す、ケースシラー住宅価格指数を見ていきます。2000年当時から3倍になってるところもあるんですね。それにしてもどこも前年と比べても上がってますよねぇ。特に2020年から2021年の価格の上がり方がすごいですよね。

<ケースシラー住宅価格指数>  2021年10月(2000年1月を100として換算した指数)

全米平均      273.76  前年比 +19.1%

20都市平均    279.54      同 +18.4%

ニューヨーク    248.07    同 +14.6% 

ロスアンジェルス  370.48    同 +18.5% 

ポートランド       307.77    同 +17.7% 

次にメディアが今の状況をどう捉えているかきになるところです。ウォールストリートジャーナルの記事をみていきましょう。

<メディア記事抜粋>

「ウォールストリートジャーナル 12/15」

1981年から1996年に生まれたミレニアル世代(現在25~40歳)が住宅需要を支える中心世代となってきている

2019年にべビーブーマー世代を抜き、現在全米最大の世代人口

昨年の住宅ローン申請の半分以上がミレニアル世代

パンデミックの影響もあり、都心のアパートから郊外の住宅に移る傾向

ある専門家によると、収入の上昇と低金利のため、高騰している現在の購入価格でも1980年台のローン金利10%時に比べると買いやすいということ

「ウォールストリートジャーナル 12/23」

今年の中古住宅販売件数は2006年以来、最も力強い1年となっている

好調の理由は低金利と底堅い雇用状況

ミレニアル世代が住宅購入に積極的になってきたことも影響

少ない販売在庫も価格の高騰と競争を促している           

11月の中心価格は前年比13.9%の上昇

住宅ローン金利は12月16日現在で3.12%と比較的低い(30年固定)

一次取得者の割合は全体の26%と前年の32%から減少

ただし今後は高いインフレ率とオミクロン株の影響による逆風を受ける可能性

「ウォールストリートジャーナル 12/29」

10月のケースシラー指数の数値を見ると、過熱気味のマーケットが落ち着く兆候がみられる

9月は前年比19.7%のアップだったが、10月は19.1%にスローダウン

ただ19.1%という数値は34年間の記録の中では4番目に高いもの

上昇率トップの都市は29カ月連続でアリゾナ州のフェニックス(32.3%)、次にフロリダ州のタンパ(28.1%)となっている

ここ数年米国の住宅マーケットは低いローン金利の恩恵と、少ない販売在庫により大幅に需要が伸びている

高騰した住宅価格は、特に一次取得者が買いづらい状況を生み出している

中古住宅マーケットにおける一次取得者のシェアは26%で、前年の32%からダウンし、2014年以来最低となっている

「まとめ」

アメリカの方が日本より更に力強いマーケットになっています。まずは住宅ローンの金利がまだまだ安いレートだということ。また、ミレニアル世代が住宅購入に積極的になっていることもマーケットを押し上げている要因になっています。日本に比べてアメリカの方が人口分布図上も若い世代が多いのでよりマーケットが強い状況にはあると考えられるため、日本が同じように行くかはわからないところですが、世界的なマーケットの感覚で行くと、東京はまだまだ低価格の部類に入ります。日本が先進国から一歩遅れてきているところがあるので、今後もマーケットの様子には十分注意を払っていく必要があると思います。いずれの国にしてもオミクロン株の影響がどこまで出てくるかも注目ですね。

東京で不動産を扱っている私の皮膚感覚では、東京に関しては不動産価格は上がっています。やはり東京でも販売在庫数が少ないのはアメリカと同じですね。今もまだまだ少ない状況です。

私も不動産を取り扱う身として、今後のマーケットの読みは非常に重要になりますので、注意して見ていきます。