こんにちは!サトシです。
昨年2年2か月に渡るアメリカ・オレゴン州ポートランドの単身赴任の旅から戻ってきて、5月から単身赴任で沖縄に出向して住んでいましたが、2021年3月5日で23年間のサラリーマン人生を卒業し、東京品川区南大井で不動産を主に取り扱う「Anchors株式会社」を起業することになりました。一緒に会社が成長していく様子を応援してもらえるとうれしいです!
いつもここからお買い物いただいてありがとうございます。応援になります!
今回はアメリカの2021年6月の不動産マーケットを分析していきます。
アメリカの不動産マーケットは日本の今後の指標になっていきますので、しっかり見ていきましょう。
<各種データ>
住宅着工件数
2021年6月着工件数:164万戸 前月比プラス6.3% 前年比プラス29.1%
うち一戸建て: 116万戸 前月比プラス6.3% 前年比プラス28.5%
うち集合住宅: 47万戸 前月比プラス6.8% 前年比プラス30.6%
中古住宅取引件数
2021年6月中古取引件数:586万戸 前月比プラス1.4% 前年比プラス22.9%
販売在庫数:125万戸 前月比プラス3.3% 前年比マイナス18.8%
ケースシラー住宅価格指数 2021年5月 (2000年を100ポイントとして換算)
20都市平均 262.7ポイント 前年比プラス17.0%
ロスアンジェルス 346.81 同プラス17.0%
シカゴ 163.17 同 プラス11.1%
ニューヨーク 235.27 同プラス15.2%
ポートランド 291.64 同プラス17.5%
<メディア記事抜粋>
【ウォールストリートジャーナル 7/22/21】
パンデミックにより、住宅購入者は通勤に時間がかかるローケーションでより安い住宅を購入する傾向が強くなる。特に大都市圏において顕著になっています。オフィスに出勤する回数が減ったことと、住宅価格が高騰していることが要因です。
ボストンでは過去10年間、都心中心部から10~20分の通勤圏の価格上昇率が郊外の上昇率を上回っていたが、パンミックの2020年5月以降逆転。都市中心部まで70分の通勤圏の価格上昇率は30%で、20分の通勤圏の上昇率9.2%を上回る。一方10分の通勤圏は2.5%価格減少となった。
ニューヨーク、サンフランシスコ、LA,ワシントンDC,シアトルなどの大都市でも同じ傾向になっています。
【ウォールストリートジャーナル 7/23/21】
強い住宅需要により中古住宅の6月の成約件数は前月比1.4%増、前年比では22.9%増
中間価格は$363,300で前年から23.4%上昇した。
最近の価格高騰で、住宅を売りに出すホームオーナーも増えてきている。
売りに出すと複数のオファーが入り、リスティング価格を上回る金額で成約することも多い。
6月の中古住宅の販売在庫は125万戸で、5月の121万戸から3.3%増加。
【ウォールストリートジャーナル 7/28/21】
5月は低金利等の影響で記録的な住宅価格の上昇。
ケースシラー全米指数は年率で16.6%の上昇となった。
この数値は記録を取り始めた1987年以来最高。
年間上昇率が一番高い都市はアリゾナ州フェニックスで25.9%、次いでカリフォルニア州のサンディエゴ。
上昇の理由:
・マーケットに出てくる販売物件が少ない
・コロナ禍の影響でより広い家が求められている
・記録的に低い住宅ローン金利
住宅価格の高騰は一次取得者の住宅取得を困難にしている。
新築ビルダーは現場の労働力不足と資材の高騰のため住宅供給に苦労している。
因みに35歳以下の住宅所有率は1年前の40.6%から37.8%に下落。
【ウォールストリートジャーナル 7/28/21】
住宅バブル崩壊の影響を受けた典型都市とされたフェニックスで住宅価格が再び高騰している。
理由は強い人口の増加と比較的買いやすい価格帯。
フェニックスの住宅価格は他の西部都市と比べると比較的安く、前年で31%上昇した6月の中古住宅平均価格は$399,900で、サンフランシスコ、L.A.、シアトル、ポートランド、デンバーなどと比べると$100,000以上安い。
現在の価格高騰の状況は2007年から2009年に起こったバブル崩壊時に比べ、ローン審査基準が厳しくなっていること、また住宅の供給量が慢性的に不足していることから、大きな問題はないと専門家はみている。
フェニックスの住宅供給は2010年から2020年の間に11%増加したが、一方で人口は20%の増加。
またフェニックスでは賃貸物件の家賃も年率17%上昇しており、全米平均の上昇率8.4%を大きく上回っている。
それにしても、すごい住宅価格が上昇していますね。通勤圏の距離が都市部より近い場所より少し遠い方が住宅価格が上昇しているのがおもしろいですね。
経済学で大都市圏に今後も人口が集中しつづけるということが言われていますが、コロナウィルスというパンデミックの影響が一過性のものなのか、今後も別のパンデミックや価値観の変化でこの傾向が変わるのか注視していきたいところです。
先日、別の記事でアメリカの木材価格が下落しているというのを読みましたので、ウッドショックに関しては今後落ち着いてくる予兆になると思います。まぁ、コンテナとかヨーロッパ材のルートとか色々な要因があるから一概には言えませんが。
アメリカで起こっていることは日本の未来を予測する上でも大切なことなので、情報発信を定期的に続けていきます。
このブログを読んでいる方はおもしろい方が好きかもしれませんが、たまにはね。
じゃあ、今日も1日がんばっていきまっしょい!