「最新のアメリカの不動産マーケット情報」

不動産・住宅・投資用不動産(日本・アメリカ)
サトシ
サトシ

こんにちは!サトシです。

昨年2年2か月に渡るアメリカ・オレゴン州ポートランドの単身赴任の旅から戻ってきて、5月から単身赴任で沖縄に出向して住んでいましたが、2021年3月5日で23年間のサラリーマン人生を卒業し、東京都品川区南大井で不動産を主に取り扱う「Anchors株式会社」を起業することになりました。一緒に会社が成長していく様子を応援してもらえるとうれしいです!

      

いつもここからお買い物いただいてありがとうございます。応援になります!

いやぁ、世界が混沌としてきています。

昨年1年のアメリカの不動産マーケットのデータが出揃いました。アメリカのマーケットの動きも今後どうなっていくのか目の離せないところですが、2022年1月のアメリカの不動産マーケットの様子を見ていきましょう。

<住宅着工件数>

住宅着工件数のペースは鈍ってきているなぁ。まぁ、なかなか開発土地を入手するのも難しいし、世界的な原材料の高騰もあるしな。一戸建はなかなか建築が追い付いていないだろうし、集合住宅で旺盛な需要を消化してるんやろな。

あと年換算のグラフが1年ズレてます。すみません。2022年と書いているところが2021年ですね。ですので2012年から2021年のグラフです。温かい目でお願いします。

2022年1月 着工件数:   164万戸 前月比 -4.1%  前年比  +0.8%

     うち一戸建て:   112万戸 前月比  -5.6%  前年比  -2.4%

     うち集合住宅:     51万戸     前月比 -2.1%      前年比  +8.7%

<中古住宅取引件数>

中古住宅も在庫数がかなり減ってきているのと、金利が1年で1%以上上昇しているので、購入できる一次取得層が減っています。販売在庫数は減っていますが、契約件数が増えていて、比較的富裕層が投資目的にキャッシュで買っていることも想定され、更に若い一次取得者層が買いにくくなっています。

2022年1月    中古取引件数:650万戸 前月比 +6.7% 前年比 -2.3%

                              販売在庫数:   86万戸     前月比  -2.3% 前年比 -16.5%

                                  中間価格:$350,300    前月比  -1.2%    前年比 +15.4%

<ケースシラー住宅価格指数>  2021年12月(2000年1月を100として換算した指数)

2000年から見た住宅価格もこの2021年の伸びがえぐいですね。全米平均で約2.7倍ですからね、住宅価格。LAは元々高いのにすごい価格の上昇ですね。

全米平均      278.63  前年比 +18.8%

20都市平均    285.63      同 +18.6%

ニューヨーク    254.90    同 +13.6% 

ロスアンジェルス  379.23    同 +19.3% 

ポートランド       311.78    同 +17.9% 

<メディア記事抜粋>

「ウォールストリートジャーナル 2/18/2022」

住宅ローン金利が、ここ3年間で最も高い水準

現在の30年固定ローンは3.92%で1年前の2.73%から上昇

住宅価格の高騰と合わせ、購入しづらい状況

購入希望者はより安い住宅を探す傾向だが、住宅価格は過去1年で約20%近く上昇しており、探しづらい状況となっている

「ウォールストリートジャーナル 2/19/2022」

過熱気味の米国住宅マーケットは少ない売却物件数とローン金利上昇のため、2022年も継続してホットになると予想

中古住宅の1月の取引件数は前月比で6.7%上昇

住宅金利上昇前の駆け込み需要で、キャッシュバイヤーが買い急ぎ価格が上昇、一次取得者が買いづらくなっている

住宅取引全体のキャッシュ購入割合は27%で1年前の19%から増加

1月の中古住宅中間価格は前年比で15.4%上昇

マーケットに出てくる販売物件が少ないことも価格の上昇に拍車をかけており、需要に対する売却物件供給のアンバランスは、今後数年続くと見られている

1月の販売在庫数は86万戸で、1年前から16.5%減少

この在庫数は記録を取り始めた1999年以来で最低レベル

「ウォールストリートジャーナル 2/23/2022」

ケースシラー指数によると米国住宅価格は2021年に前年比18.8%上昇

1987年に記録を取り始めてから最大の増加

理由はパンデミックによる住宅需要の増加と歴史的な低金利

加えて、少ない販売在庫も価格上昇に拍車をかけた

一次取得者が買いづらい状況

1月の住宅売買のうち一次取得者の割合は27%で1年前の33%から減少

一部の専門家は2022年は金利が上昇するため、マーケットに影響が出ると予想

2021年の住宅マーケットはアメリカにとっても、歴史に残るくらい上昇した1年になりますね。これから、金利も上昇していくなかで、住宅価格の動きがどうなるのか気になるところです。しかもウクライナにロシアが侵攻しているところから、今後の経済のマーケットからも目の離せない状況です。